植物からできる紙の魅力

豊かな個性をもつケナフ

 私たちが育てているのは、ケナフという名の一年草。ケナフを原料として出来る紙は、とても豊かな個性を持っています。

 和紙のような落ち着きと高級感。
 絹織物のようなふわりとした軽さ。
 滑らかでしっとりとした手触り。

 御自身でこの紙に何かを書かれた時には、ペンが気持ち良く走ることを実感出来るのではないでしょうか。更に絵の具や筆を使われた場合には、その絶妙な色の滲み具合から、水彩画や水墨画に似た表現を描画出来ます。

 絵手紙の用途にケナフの葉書。多くの方々に喜ばれ、愛用されています。

ケナフ紙が環境に優しいのは何故?もっと詳しく。

 ケナフはアオイ科フヨウ(ハイビスカス)属の一年草ですが、二酸化炭素の吸収固定率の高さに注目することも出来ます。二酸化炭素の吸収率を見てみると、針葉樹の森の2倍、広葉樹の森の3~8倍もあると言われています。また、水耕栽培により水も浄化出来ます。水に含まれる窒素やリンをも養分として、ケナフは育つことが可能なのです。更には成長後、パルプの収穫量の多さにも驚かされます。

 ケナフと樹林とでは、どちらが生産量が多いのでしょうか。

 ケナフは1ヘクタールから、10トンほど生産出来ますが、これは長さ15メートルの木材・約60本分のパルプと同じ量になります。この樹木を伐採する年数を15年とすると900本(60本×15年)の樹木となり、ケナフを1ヘクタールで15年間栽培することは森林を保全するために、非常に意味があるのです。

 そして繰り返しになりますが、ケナフは草ですから、パルプを採るための労力が、木材からそれを得ようとする時よりも少なくて済みます。繊維を柔らかくするための動力や時間は、木材での処理に比べて10分の1ほどです。